予防・定期検診|三ノ輪駅徒歩1分の歯医者(台東区根岸)橋本歯科医院

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キュア(Cure)からケア(Care)へ

従来から、歯科医療は早期発見早期治療と言われてきました。そして、虫歯の再発(2次う蝕)を防止するために、歯垢のつきやすい部分は、予防拡大といって健康な歯質も削ることが推奨されてきました。

しかし、2000年に国際歯科連盟(FDI)は、-歯科医療はう蝕の進行についての解明及び接着性修復材料の開発によって発展させられてきた。現在では脱灰されていても窩洞となっていないエナメル質及び象牙質は治癒することが認められている-としてミニマル・インターベンション(MI)の概念を提唱しました1)。MIとは歯の治療を行う上でのなるべく少ない侵襲を意味します。金属の詰め物や被せもの(冠)による治療はもちろん今も欠かせません。それでも、詰めるための歯の色をしたプラスティック材料(コンポジットレジン)などの発展は歯を削る量を少なくしていて、MIの概念を提唱する要因の一つになっています。一方で、臼歯部におけるコンポジットレジンによる充填処置の失敗は、詰め物の境目の破折や喪失だったり2,3)、虫歯の再発(2次う蝕)2)によることが指摘されています。

早期治療はもちろん大切です。しかし、上記のことから長期的な観点からすれば、穴(う窩)になっていない着色程度の初期虫歯は、治療(キュア:Cure)ではなく予防(ケア:Care)で経過を診ていくことも大切な選択肢である、と当院では考えています。

参考文献

  • 1) Tyas MJ et al: Minimal Intervention dentistry – a review. FDI Commission Project 1-97; International Dental Journal 50(1), 1-12, 2000.
  • 2) Collins CJ et al: A clinical evaluation of posterior composite resin restorations: 8-year findings; Journal of Dentistry 26(4), 311-7, 1998.
  • 3) Gaengler P et al: Clinical evaluation of posterior composite restorations: the 10-year report; Journal of Adhesive Dentistry 3(2), 185-94, 2001

予防(Care)の実際

≪プロフェッショナルケア≫

歯科衛生士によるケアでは、定期検診時の歯周基本検査により経時的な歯周ポケットや歯肉溝からの出血の状態などの変化を確認します。診査結果は患者さんにもお知らせいたします。歯周チャートをご希望の方にはそのコピーをお渡しします。また、必要に応じてX線診査を行い、歯を支えている骨の状態を確認します。初期虫歯についてはCCDカメラで撮影し、口腔内写真を見ながら歯科医師が治療の要否について説明します。治療、あるいは経過観察についてご要望があれば遠慮なくお申し付けください。
歯周検査後は歯科衛生士さんが痛みを抑えて歯石除去を行います。歯石除去は、付着量によりますが1回か2回で終了します。その都度、歯面のポリッシング(研磨)を行います。着色の度合いに応じて、適したポリッシングペーストを用います。また、歯列の不正や、歯肉の退縮や性質の度合いに応じて、使用器具を選択します。

≪セルフケア≫

診療室でのケア後、あるいはケア中に歯科衛生士がセルフケアについて説明を行います。基本は歯ブラシによる歯磨きです。お口の中の状態や、患者さんの習熟度によって、次の補助器具や含嗽剤についても使用を勧めることがあります。
当院では、新たに清掃用具を勧める場合には、実際にご自宅で試して使用していただきます。

歯ブラシ

毛が固めのものは歯肉を傷つけやすいため、以前より柔らかめのものを推奨しています。当院では主にSS(スーパーソフト)タイプのものを使用しています。炎症のためなど歯肉がぶよぶよして痛みやすいときは、しばらくの間ESS(エクストラスーパーソフト)の使用を勧める場合もあります。

糸ようじ(ウルトラフロス)、デンタルフロス

歯と歯の間(歯間)を通す糸状の清掃用具です。歯肉があまり下がっていない、隙間が空いていない歯間部を磨く際に役立ちます。デンタルフロスは市販のものと歯科医院専用のものとで形状が異なります。歯科医院専用のものは奥の歯間部を通す際に使いやすく、丈夫です。お子さんの歯の隣接部の虫歯予防にもとても向いています。

歯間ブラシ

以前はSSSからLサイズまででした。現在はさらに細い4Sサイズもそろえています。歯間ブラシは、歯肉が下がったために生じた、歯と歯の間や奥歯の歯根と歯根の間を磨く際に用います。歯根表面の歯垢(プラーク)を除去するとともに、歯間部歯肉のマッサージ作用も期待できます。

ワンタフトブラシ

毛先が円錐状にひとまとめになった歯ブラシです。親知らずや、最後方歯など通常の歯ブラシでは届きにくい場所や、歯並びの乱れた個所など狭いところを磨くのに役立ちます。形状の異なる2種類を準備しています。

スーパーフロス

デンタルフロスに似ていますが、1本ずつになっていて先端が固いのと、真ん中の部分が太くなっているのが特徴です。ブリッジの下の部分やインプラント部分を磨くのに適しています。

含嗽剤

当院では歯周病用に、消毒薬にも用いられるクロルヘキシジンの含嗽剤を使用しています。歯周病予防や治療に広く用いられているものです。

予防(Care)で大切なこと

大切なことは、患者さんに合わせたケアを行うことだと思います。患者さまの意識や習熟度に合わせて、プロフェッショナルケアに重きを置いたり、セルフケアをステップアップしていただいたりと、患者さまとも相談をしながら計画を立てていきます。このため、リコールする場合(定期検診)も、虫歯や歯周病のリスクに応じて、その間隔が患者さま毎に異なります。セルフケアによって、リスクが下がってくるとリコール間隔が半年や1年と長くなります。

定期検診

≪治療より予防が大切!≫

一般的にはまだまだ「歯医者さんは痛いところ。怖いところ。」というイメージがあると思います。が、予防の為の定期検診、後述のPMTCや初期の治療なら、ほとんど痛みなく行うことができます。
☆当院では、患者さまのお口の状態に合わせ、3ヶ月~6ヶ月おきの定期検診をお勧めしています。是非、ご自身のお口の健康状態に関心を持ち、お口の健康から全身の健康に目を向け、自分の健康は自分で育て、守っていくという意識を持っていただきたいと思います。

≪PMTCとは≫

○むし歯も歯周病も、原因は歯垢(プラーク)の中にいる細菌です。

「PMTC」とは Professional Mechanical Tooth Cleaning の略で、毎日のご自身でのブラッシングで落ちない歯の汚れを、歯科医院にて専用機器を用いてクリーニングする「医療者による歯の清掃」のことです。むし歯の原因となる細菌は、歯の表面に「バイオフィルム」という膜を作り、増殖していきます。ちょうど、お風呂や台所シンクの“ヌルヌル”と同じようなものです。バイオフィルムは日常のブラッシングで除去することが難しく、抗菌性の薬も弾き返してしまう程の強さを持っています。「PMTC」を行うことによりツルツルに磨かれた歯の表面はプラークがつきにくくなります。

☆当院では歯石除去後、定期検診時に「PMTC」を行っています。定期的なPMTCと毎日のホームケア(ブラッシング)で歯と歯肉の健康を維持してゆきましょう。

≪定期検診の内容≫

  1. 歯周ポケットの測定(歯周病の進行具合等をチェックする)
    ○歯石除去+PMTC、むし歯の早期発見歯石量の多少により、1~数回に分けて行います。
    ○患者さまに合った歯ブラシや補助用具(デンタルフロス、歯間ブラシetc.)の選択や使用法、正しいブラッシング法等のアドバイスをします。
  2. 再歯周ポケットの測定(歯石除去完了後2W以降)
    ○歯肉の状態や、お口の清掃状態のチェックを行い、良好ならば次回の定期検診時期を決定し、終了となります。
    ☆歯周病が進み、歯肉の深い部分に歯石が付着している場合は、麻酔下にて取り除きます(歯周病の治療の項を参照)。完了後、再びポケットの測定を行い、状態が改善していれば、次回の定期検診時期を決定し、終了となります。
    ※この場合、検診時期は早め(3ヶ月後位)に来院していただくようアドバイスします。

◎『プラーク』はブラッシングで、『歯石』は歯石除去+PMTCで!歯の周りを清潔に保ちましょう。
◎頑固な汚れが付着するまでの期間は人によってさまざまです。自分に合ったリコール(検診)間隔を守り、お口の健康を保ちましょう!